龍田大社万華鏡

 古代の謎を秘めた龍田山・三室山の謎解きにようこそ

神南備神社のこと

 JR三郷駅の改札を出て龍田大社に向かう左手の森に小さな鳥居と石段が目に付きます。階段の右手に教育 委員会の案内掲示板があって、そこには、神南備神社に纏わる万葉歌人の歌が8種程紹介されている。
龍田大社に集まる神々の休息の社が神南備神社の様だ。又、三室山の龍田明神に参詣する前に、先ずはこの社にお参りするのが常識であったのでしょう。龍田大社同様に祖霊のおわします聖域の一つだと考えられます。万葉歌人で天武・持統・文武の3帝に仕えた宮廷歌人の柿本人麻呂の歌がある。

        神南備の 神より板に する杉の 思いも過ぎず 恋ひの繁きに。

神南備の社は以前は三室山の山裾にあり、大和と難波を結ぶ龍田越えの交通の要所であり、旅行く人を見送る別れの社でもあったらしい。現在の社は龍田大社と共に移築されたものらしいとの説もある。
 春は山桜・楓とつつじ。秋には全山が黄葉する龍田・三室山と一体をなして万葉歌人が多くの歌に詠んでいる所から推察しても、神南備神社はやはり現在の森ではなく、三室山の龍田神社境内近くに存在していたのでしょうか。謎解きの一つだと思います。神奈備・神名火・神名備・神邊等の文字も使われている。



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